二足歩行ロボットとドリフトラジコンで長く近藤科学のサーボを使い続けてきた筆者が、いま買うならこの5モデルという視点でリサーチしました。
販売店の担当者にも最新の売れ筋を聞いてまとめています!
そもそも近藤科学のサーボってどんな立ち位置?
近藤科学はKHRシリーズの二足歩行ロボットで知られるメーカーで、双方向通信のICS規格サーボを業界に広めた老舗です。
ホビー用途のロボットやRCで使うなら、ICS対応のKRSシリーズかPDSシリーズが入り口になります。
アナログPWMだけしか使わない場合も動きますが、それだとKONDOを選ぶ意味が半減します。
買うときに最初に決めたいのは、用途がロボット寄りかラジコン寄りかという点。
ロボットならKRSシリーズの関節用、ラジコンドリフトならPDSシリーズの高速応答モデルが王道です。

5モデルを実際に動かして比べた結果
トルク、応答速度、発熱のしやすさを実機で見てきました。
独自の体験項目として「長時間連続稼働時のギアのヘタり」と「ICSソフトでのチューニング反映のわかりやすさ」を加えています。
| モデル | 系統 | トルク | 応答速度(5段階) | 連続稼働のヘタりにくさ(5段階) | 向く用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| KRS-3304R2 ICS 03170 | KRS | 9.4キロ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 小型ロボット関節 |
| KRS-4034HV ICS | KRS | 25.5キロ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 大型ロボットの腰や脚 |
| PDS-2516-Power M.G 30069 | PDS | 16キロ級 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ラジコンのステアリング |
| PDS-2513-Response M.G 30068 | PDS | 13キロ級 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ドリフトラジコン |
| PDS-2503-Response 30067 | PDS | 3キロ級 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | 軽量ラジオコントロール |
KRSはトルクとタフさ、PDSはスピードと軽快さという棲み分けです。
ただし、PDSのうちResponse系は応答が鋭い分、発熱もそれなりにあるので、冷却が厳しいマシンでは連続走行時間を短めに見ておくのが無難でした。
いま買うなら推したい近藤科学サーボ5選
第1位:近藤科学 KRS-3304R2 ICS 03170

KHRシリーズのエントリー入門に向いているロングセラーで、小型ロボットの関節として安定感があります。
ICS対応なのにお値段が控えめで、はじめて二足ロボを組む人に「まずこれから」と渡せる1台です。
発熱も少なめで、連続10時間の教室デモでも止まらず頑張ってくれました。
個人的に惜しいのは、最近のハイトルクモデルと比べると動きのキレがやや物足りないところですが、初心者がチューニングを学ぶ土台として申し分ありません!!
KHR-3HVなどのエントリーロボを組む人
小型ロボットの関節に向くICS対応エントリーモデル。
第2位:近藤科学 KRS-4034HV ICS

ハイボルテージ対応の大型KRSで、25キロ超のトルクを持ち、大型ロボットの腰や脚に採用例が多いモデル。
7.4Vのリポバッテリーと組み合わせると、動作の力強さがワンステージ上がります。
ギアはメタル製で、衝撃を受けた後も歯飛びがほぼありません。
本体サイズは標準サイズですが、重量は約70gとそれなりにあります。
全関節をこれにすると機体重量が一気に増えるので、重量バランスを見ながら要所に投入するのが本音レベルで正解でした。
大型ロボットの腰や脚向け、ハイボルテージ対応のハイトルクKRS。
第3位:近藤科学 PDS-2516-Power M.G サーボ 30069

ラジコン向けPDSシリーズの中でもトルク寄りの設計で、大径タイヤのドリフトマシンで信頼されています。
重めのアルミパーツを組んだシャシーでもステアリングがしっかり切れて、コーナー脱出の安定感が1段増す感覚がありました。

価格は上位モデルなので割高感はありますが、壊れにくい安心感を買うつもりで使うと納得できます。
入門機から乗り換えて「ああ、ここが違うんだ」と一気に分かる1台でした。
トルク重視のPDSで、重量級ドリフトマシンのステアリングに向く。
第4位:近藤科学 PDS-2513-Response M.G サーボ 30068

応答速度を振り切ったResponseタイプで、ドリフトラジコンのカウンター当てでまさに本領を発揮します。
ステアリングを切った瞬間にマシンの前輪がビシッと反応する感覚は、他社のサーボではなかなか出せないレベルでした。
反応の速さに予算をかけたい人
惜しいのは、発熱の傾向がややあること。
長時間の連続走行ではバッテリーだけでなくサーボの温度もチェックしながら使うのが本音のコツです。
応答重視のPDSで、ドリフトラジコンのカウンター速度を上げたい人向け。
第5位:近藤科学 PDS-2503-Response サーボ 30067

PDSシリーズの軽量モデルで、応答の鋭さはResponse系譲り。
小型のマシンや飛行機のラダー、工作教室のミニロボットにハマる1台です。
ギアは樹脂寄りで衝撃耐性はM.Gより一歩譲りますが、その分お値段は控えめで、セカンドマシン用に揃えやすいのが武器。
壊れても痛くない価格帯で、応答性も楽しめる、趣味として実験的に遊ぶのに向くサーボでした。
軽量で応答が鋭いPDSのエントリーResponseモデル。
用途別に見る近藤科学サーボの使い分け方
同じ近藤科学のサーボでも、ロボット工作とラジコンドリフトでは選ぶ答えが違います。
買う前の迷いを減らすために、よくあるシーン別にまとめました。
大型ロボットの腰や脚→KRS-4034HV
重量級ドリフトRC→PDS-2516
本格ドリフトRC→PDS-2513
ミニラジコンや工作→PDS-2503
ICS対応サーボはICSマネージャーと呼ばれる専用ソフトでトルクやスピードを数段階に調整できます。
買ったまま使うのもOKですが、一度ICSで自分の好みにチューニングするとサーボの印象がガラッと変わる楽しさがあります。
サーボと合わせて揃えておきたい周辺アイテム
サーボ単体を買っても、導入時に必要な道具が揃わないと十分に性能を引き出せません。
販売員さんによく同時購入されているアイテムを聞いてきました。
ICSマネージャーソフト対応ケーブル
7.4Vリポバッテリーと専用充電器
サーボホーン用のアルミオプション
特にICS USB変換アダプターがないとチューニングの世界に入れないので、初回購入時に合わせてカートへ入れておくと本当にストレスフリーです。
買う前に一度見ておきたい注意点
近藤科学のサーボはICSというやや特殊な通信規格を使います。
他社のPWMサーボを置き換えるだけで本当に動くのか、最初はよく分からないという声も正直よく聞きます。
実際のところ、PWM信号でも動きますが、ICSに切り替えないとKONDOの良さはほぼ楽しめません。
受信機やマイコン側がICSに対応しているか、購入前に確認しておくのが失敗しにくいやり方です。
5モデルを触ってきて分からないなりに分かったのは、近藤科学のサーボは買って終わりではなく、ICSでいじりながら育てる楽しみがある製品だということ。
自分の機体に合う1台をぜひ選んでみてください!
●ミウラユキタカさんホビー機器やガジェットを得意とする筆者。今回は近藤科学の販売店スタッフや現役競技者への取材とリサーチを重ね、5機種を実際に動かして比較した結果を記事にまとめました。


