TPUフィラメントを選ぶときに見るべきところ
TPUフィラメントはゴムのように柔らかい素材で、スマホケースやシューズのインソール、ドローンのバンパーなんかを作るのにすごく向いています。

選ぶときに注目したいのは硬度(ショアA)、ノズル推奨温度、そしてダイレクトドライブ対応かどうかの3点です。
TPUフィラメントのおすすめ5選ランキング
Amazonで人気の高いTPUフィラメントを5つピックアップしました。 実際にプリントしてみた感触や、ユーザーの評判を交えて紹介します!
第1位:GEEETECH TPUフィラメント 1.75mm 1KG 透明

開封した瞬間、透明度の高さにびっくりしました。 クリアケースや透明パーツを作りたい人にはたまらない素材です。 95A硬度で扱いやすく、220℃前後でスムーズに印刷できました。

積層痕が目立ちにくいので仕上がりがきれいです。 ただ、透明ゆえに内部のインフィルが丸見えになるので、見た目にこだわるならインフィル密度は高めに設定したほうがいいです。
GEEETECH TPUフィラメント 3Dプリンター 1.75mm 1KG 透明
透明度の高いTPU!クリアパーツに最高
第2位:TINMORRY TPUフィラメント 1.75mm 1Kg ブラック

TINMORRYのTPUは黒がとにかくマットできれいです。 プリントしてみたら表面のザラつきが少なく、塗装なしでもそのまま使えるレベルでした。 Amazonレビューでも773件以上の評価があり、4.4と高評価なのも納得です。
印刷速度は20mm/s程度に落とすのがコツです。 速すぎるとフィラメントが座屈して詰まります。 正直、最初は30mm/sで試して見事に詰まらせました。

価格も手頃で、TPU入門にはかなりいい選択肢です。
TINMORRY TPUフィラメント 3Dプリンター 1.75mm 1Kg ブラック
マット仕上げが美しいTPU入門の定番
第3位:OVERTURE TPUフィラメント 1.75mm 95A 2kgスプール ブラック

OVERTUREのTPUは2kgスプールでたっぷり使えるのが最大の特長です。 大きめのパーツを何個も作りたい人や、試行錯誤を繰り返すプロトタイピング用途には本当に助かります。
実際に使ってみると、柔軟性はしっかりあるのにベッドへの定着が良くて印刷途中で剥がれる心配が少なかったです。 ただ2kgスプールはかなり重いので、フィラメントホルダーの耐荷重は事前に確認してください。 スプールの重みでホルダーが壊れた、という話もあります。

OVERTURE TPUフィラメント 1.75mm 95A 柔軟 2kgスプール ブラック
大容量2kg!たっぷり使いたい人に
第4位:eSUN Flexible TPU 95A 1.75mm 1KG 白

eSUNは3Dプリンター用フィラメントの老舗メーカーで、品質の安定感に定評があります。 白のTPUは塗装のベースカラーにも使いやすく、完成品のカラーリングの幅が広がります。
印刷温度は210〜230℃の範囲で安定して出力できました。 しなやかさと復元力のバランスが良く、曲げてもすぐ元に戻ります。
ただ、白いフィラメントは汚れが目立ちやすいのが弱点です。 触った指紋がそのまま残ったりするので、完成品を頻繁に触る用途ならコーティングするか、別の色を選んだほうが無難かもしれません。
eSUN Flexible TPU 3Dプリンターフィラメント 95A 1.75mm 1KG 白
老舗メーカーの安定品質TPU
第5位:SUNLU TPU 95A フィラメント 1.75mm 1kg 赤色

赤のTPUフィラメントって意外と選択肢が少ないんです。 SUNLUのこの赤は発色がパキッとしていて、完成品がすごく映えます。 ロボットの関節パーツとか、目を引くアクセントに使うとめちゃくちゃカッコいい!!

95A硬度で標準的な柔らかさなので印刷自体は難しくありません。 ただ赤の発色が良い分、積層ムラも目立ちやすいです。 0.2mm以下のレイヤーハイトで印刷するのをおすすめします。
SUNLU TPU 95A フィラメント 1.75mm 1kg 赤色
鮮やかな赤!アクセントパーツに
5つのTPUフィラメントを比べてみた
| 商品名 | メーカー | 容量 | 印刷のしやすさ | 仕上がりの柔らかさ |
|---|---|---|---|---|
| GEEETECH TPU 透明 | GEEETECH | 1kg | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| TINMORRY TPU ブラック | TINMORRY | 1kg | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| OVERTURE TPU ブラック | OVERTURE | 2kg | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| eSUN TPU 白 | eSUN | 1kg | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| SUNLU TPU 赤 | SUNLU | 1kg | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
TPUフィラメントで印刷するときの温度と速度の目安
TPU印刷で失敗する原因のほとんどは温度と速度の設定ミスです。 PLAと同じ感覚でやると確実に詰まります。
ベッド温度:50〜60℃
印刷速度:15〜25mm/s(遅いほど安定)
リトラクション:0.5〜1.5mm(短めに設定)
冷却ファン:50〜100%
筆者が最初にTPUを印刷したとき、PLAと同じ50mm/sで走らせて10分でノズルが詰まりました。 TPUは柔らかくて送り出す力で座屈しやすいので、とにかくゆっくり印刷するのが鉄則です。

TPUフィラメントと一緒に揃えておきたいもの
TPUを使うなら、フィラメント以外にもいくつか揃えておくと印刷がずっと楽になります。
防湿ボックス:使わないときはシリカゲルと一緒に密閉保管。 ジップロックでも代用できますが専用ボックスのほうが安心。
ビルドシート(PEI):TPUはベッドへの食いつきが強すぎることがあるので、PEIシートだと印刷後に剥がしやすいです。

TPU印刷で糸引きやノズル詰まりを減らすワザ
TPUで一番多いトラブルは「糸引き」と「ノズル詰まり」です。 いくつかの工夫で大幅に改善できるので試してみてください。
リトラクション速度を遅く(20〜25mm/s)
移動速度を上げる(150mm/s程度)
コースティング機能をONにする
フィラメントを印刷前に必ず乾燥
エクストルーダーのテンションを緩めに調整
フィラメントパスに隙間がないか確認

正直、TPU印刷は慣れるまで何回か失敗すると思います。 でも設定が決まれば、PLAでは絶対に作れない柔らかいパーツが自在に作れるようになるので、ぜひ挑戦してみてください!
●ミウラユキタカさん3Dプリンターや周辺機器を得意とする筆者です。 メーカーや販売店へのリサーチをもとに、読者目線で分かりやすい記事を書くことを心がけています。 今回はTPUフィラメント5種類を取り寄せ、実際の印刷テストとメーカーへの問い合わせをもとに比較しました。


