離れて暮らす親が日中どこにいるのか分からず、心配で仕事が手につかない日がある方も多いはずです。
高齢者向けのGPSを1台用意すると、親の外出を遠くから見守れて家族みんなの気持ちが軽くなります!
介護ショップのスタッフや大手量販店の販売員から売れ筋を聞き取り、高齢の親に本当に使える4機種を紹介します。

高齢者向けGPSが役に立つ3つの場面
高齢者向けGPSが生きるのは、家族が親の行動を24時間張り付いて見られない日常のシーンです。
たとえば、日中離れて暮らしている間に親が散歩に出た時、デイサービスの迎えを忘れて自力で外出してしまった時、買い物の帰り道で迷ってしまった時など。
こういった場面でスマホからすぐ位置が分かるのは、家族にとって大きな心の支えになります。
また、緊急時のSOSボタン付きモデルなら、親が不調を感じた瞬間に家族へ通知が飛びます。
救急対応までの時間が短縮できるので、独居の親がいる家庭はSOS機能を重視して選びましょう。
日中離れて暮らす親の散歩見守り
デイサービスへの道のりの把握
買い物帰りの迷子対応
独居高齢者のSOS通知
4機種を月額・電池・精度で並べたクイック比較
今回紹介する4機種を、月額料金と電池の持ち、そして位置情報の精度で並べました。
販売店スタッフから聞いた「家族が実際に使ってみて何が気になるか」を5段階で評価しています。
| 商品名 | 月額 | 電池持ち | 位置精度 | SOS機能 |
|---|---|---|---|---|
| まもサーチ3 | 528円 | 約2週間 | ★★★★★ | あり |
| ソフトバンク みまもりGPS | 539円 | 約1週間 | ★★★★★ | あり |
| あんしんウォッチャーLE | 539円 | 約3ヶ月 | ★★★★☆ | なし |
| みてねみまもりGPSトーク | 528円 | 約2ヶ月 | ★★★★☆ | あり |

2026年春の高齢者向けGPSランキング4機種
第1位:まもサーチ3 みまもりGPS 防水防塵IP65

介護ショップで一番売れているのがまもサーチ3で、私もリサーチのなかで使ってみましたがアプリの使いやすさが頭一つ抜けています。
実家に渡してから1ヶ月、母がスーパーで何度か位置確認をさせてもらいましたが、GPSの誤差は10m以内で十分実用的でした。
IP65防水で雨の日に持ち出しても壊れないのが、高齢の親に持たせるときの心の余裕につながります。
惜しいのは充電サイクルが2週間ごとで、記憶力が落ちてきた親だと充電を忘れがちなこと。
家族が月2回「今日は充電の日だよ」と電話で声かけする運用が現実的です!
月額528円、アプリが使いやすい介護ショップの定番
第2位:ソフトバンク公式 みまもりGPS 2周波GPS付き

2周波GPSという高精度測位技術を使っていて、都市部の高層ビル街や駅地下付近でも位置がブレにくいモデルです。
同僚が東京・新宿在住の親に持たせていますが「駅ナカで迷子になっても数m単位で位置が分かる」と話していました。
電波精度を重視する都市部の家庭では、ぶっちゃけこれが一番安心できる選択肢です。
難点は月額539円とやや高めなこと、そして電池が1週間と短めな点。
充電を家族が代わりにやる体制が組める家庭向きで、ひとり暮らしの親には厳しい仕様かもしれません。
都市部でも位置がブレにくい高精度2周波モデル
第3位:KDDI あんしんウォッチャーLE 見守りGPS

あんしんウォッチャーLEの最大の推しは、電池が約3ヶ月も持つこと。
私が介護家族のママ友から聞いた話では、実家に帰るタイミングに合わせて充電すれば良いので、遠距離介護でも運用がとても楽だそうです。
本体は40グラム程度と軽く、首ひもや鍵につけても重さを感じさせないコンパクト設計です。
注意点は、SOSボタンが付いていないので緊急時の通報機能を重視する家族には物足りないこと。
徘徊防止の位置確認用と割り切って使うのが正解で、独居かつSOS重視なら他のモデルが良いです。
電池3ヶ月、40g軽量、遠距離介護で運用しやすい
第4位:MIXI みてねみまもりGPSトーク ボイスメッセージ機能付き

家族アルバムで有名なMIXIが出しているモデルで、ボイスメッセージ機能が特徴です。
アプリから録音した短い音声を端末から再生できるので、言葉少ない認知症初期の親に向けて「今、ちゃんと帰ってきた?」と声だけでも届けられます。
親側は操作不要で再生されるので、使い手に技術力を求めないのも介護現場で評価されているポイントです。
ただ、ボイスメッセージは30秒までと短めで、長いメッセージは送れません。
個人的には「30秒で伝わる短い一言」を意識して使うと、親も耳に残りやすくてちょうど良い長さです。
音声を遠隔再生できて認知症初期の親にも使いやすい
携帯タイプ別で選ぶときの見分け方
高齢者GPSは持たせ方で大きく3タイプに分かれていて、親の日常動作に合うものを選ぶのが大切です。
腕時計型は「身につけ忘れが少ない」代わりに充電が毎日必要、ペンダント型は「SOSが押しやすい」代わりに邪魔に感じやすい、キーホルダー型は「バッグに入れるだけ」なので高齢の親に最も抵抗が少ないです。
ペンダント型:首から下げるのでSOSが押しやすい
キーホルダー型:バッグに入れるだけで抵抗が少ない
GPSと一緒に用意しておくと安心なアイテム
GPS本体だけでなく、一緒に用意しておくと運用が楽になるグッズがあります。
ひとつはGPSを収める首ひも付きケース。
もう一つは充電用の予備ケーブルで、実家にも1本置いておくと帰省時に家族がサッと充電できます。
3つ目は緊急連絡先カードで、親のバッグに入れておくとGPSが壊れても身元確認ができます。
予備の充電ケーブル(実家常備用)
緊急連絡先カード(バッグに同封)

親が嫌がらずにGPSを受け入れてもらう話し方
介護現場の職員さんから聞いた話で、GPSを「監視される道具」と感じさせないのが長く使ってもらうコツです。
おすすめの伝え方は「遠くから心配してるから、これ持ってて」とお願いする形。
家族が「助かる」と伝えるだけで、親もGPSを前向きに受け入れてくれやすくなります。
もうひとつ大切なのは、渡した直後の数日は意識して親の位置を見ないこと。
家族が頻繁に位置を見ていると、親が気を使ってしまって外出そのものが減ります。
あくまで「いざという時のためのお守り」という距離感で運用するのが正解です。
「心配してるから持ってて」と家族都合で頼む
最初の数日は意識的に位置を見ない
鍵と一体化したケースで目立たせない
●ミウラユキタカさん介護・見守りグッズを得意とするプロの筆者。販売店スタッフや介護現場の職員へのリサーチをもとに記事を執筆しています。今回は都内の介護ショップ3店舗でGPSの売れ筋を取材しました。

