真夏のピッチでユニフォーム一枚の選手と、下にコンプレッションを仕込んだ選手では、後半の脚の残り方がはっきり違います。 この記事は実戦で使われているモデルを中心にまとめました。
汗だくの練習後に気づいたコンプレッションの底力
去年の夏、ジュニア世代の指導者に取材で話を聞いていたとき、全国区の強豪校ほど下のインナーにこだわっているという話を教えてもらいました。 試合後半で動きが落ちない選手は、だいたいミズノかアンダーアーマーのコンプレッションを履いているとのこと。
ただし全部が全部同じ性能ではなく、用途で選ばないと逆効果になるケースも実際にあります。 ここからは販売店スタッフへのリサーチと現場の声をベースに、実用で評価されている5モデルを紹介します。

現場で選ばれているサッカー用インナー5モデル
第1位:アディダス テックフィット コンプレッション タンクトップ JE6694

肩甲骨まわりが動きやすく、ヘディング時に突っ張り感が出にくいと部活顧問にも評判のモデル。 タンクトップ形状なので、春秋のユニフォームインナーとして使いやすいです。
ストアで聞いた話では、腕を振り上げる動きが多いフォワードやボランチが好んで選んでいるとのこと。 惜しいのは、冬場には頼りないので別で長袖インナーを用意する必要がある点です。
夏場のインナーとして現場で定評ある一枚。
第2位:フィンタ FINTA サッカー ロングスパッツ FTW7029

学生サッカー市場で根強い人気のフィンタのロング丈。 価格がこのジャンルでは破格で、部活の替えに複数枚ストックしている中高生が多い印象でした。
お店の方に聞いた率直な意見としては、縫製の豪華さは上位ブランドに劣るとのこと。 がっつりサポート感を求めるなら物足りなく感じるかもしれません。
学生サッカーの定番ロング丈スパッツ。
第3位:テスラ コンプレッションウェア ハイネック 長袖 MUT12

価格重視派に支持されているテスラの長袖。 ハイネックなので首まで温度が落ちず、冬の朝練に強いとコーチ取材で教わりました。
生地の厚みが季節対応型で、春秋の夕方練にちょうどいい温度感です。 ネックの高さが苦手な人はVネックタイプを選んだほうが安全とのこと。

ぶっちゃけ、高級ブランドに比べると縫い目の柔らかさは微妙です。 気にしない性格なら、コスト面で満足度が高い一枚になります。
冬場の朝練に強いハイネック長袖。
第4位:アンダーアーマー UA HG Armour Comp LS 1361524

強豪校の部室でよく見かける定番の長袖。 生地の詰まり具合がほどよく、激しいコンタクトでもずり落ちにくいと現場で褒められていました。
値段は5位のミズノより少し高いものの、耐久年数を考えたら結果的に安いというのが現場の本音でした。 汗臭がつきにくい加工が効いているのも部活勢にはありがたい要素です。
接触プレーに強い定番の長袖インナー。
第5位:ミズノ バイオギアタイツ ロング コンプレッションウェア 32MB1150

大学サッカー部の取材で「もうこれ履かないと試合出れません!!」と語った3年生が印象的だったモデル。 ミズノ独自のバイオギア設計で、太ももの裏の違和感を抑えながら走れます。
サイズ感が日本人向けできっちりめに作られているため、股下の長さでワンサイズ上を選ぶか迷う人が多いとのこと。 ショップで試着できるなら絶対に一度履いてから買ったほうが安全です。

日本人体型に合わせた独自設計のロングタイツ。
買う前に役立つ素材とサイズ選びの話
ショップ店員に話を聞くと、サッカー用として履くなら素材は「ポリエステル+ポリウレタン15〜20パーセント」あたりが実戦向きでした。 伸びるだけの綿混タイプはプレー中にダレてしまい、後半でずり落ちることがあるそうです。
もう一点、見落としがちなのが「試合用」と「練習用」を分けて持つパターン。 上位カテゴリの選手ほど試合用は劣化していない新しい物に回し、古くなった物を練習用に降格させているという話が印象的でした。
ポジション別でハマる使い分けシーン
ポジションで合うモデルが地味に違います。 リサーチで分かった傾向を紹介します。
DF コンタクトが多いのでアンダーアーマーのような締め付け強めで体幹を守るタイプ。
GK 冬場の朝練対策にテスラのハイネック。防寒と汗吸収の両面を得意。
SBとウィング 走る距離が長いのでミズノ32MB1150で脚の疲労をカバー。
自分の役割で向いているタイプを選ぶと、無駄打ちが減って結果的に財布にも優しいです。
コンプレッションとセットで効くサッカーアイテム
インナーだけ揃えても脚を守り切れないので、足元と装備の合わせ技が現場の常識でした。
販売店スタッフ曰く、コンプレッションとふくらはぎサポーターを併用する選手はケガでの離脱が少ないとのこと。 本当に脚で稼ぐ競技ほど、下回りの投資は効いてくるという話でした。
自分に合った1枚でシーズンを走り切る
タンクとロングスパッツと長袖ハイネック、長袖コンプとロングタイツという5系統から、ポジションや気温で選ぶのが実戦派のやり方です。 迷ったら2種類持ちで使い分けるのが一番現場で支持されていました。

●ミウラユキタカさんスポーツ用品や部活ギアを得意とする筆者。今回は現場の指導者や販売店スタッフへのリサーチをもとに、実際に着用してる選手の声を集めて紹介しました。読者目線でのわかりやすさを大切にしています。


