PLAに慣れてきて「もう少し丈夫なものを作りたい」と思ったとき、次に試す素材がPETGです。

今回は人気の高いPETGフィラメントを5つ紹介します!
そもそもPETGって何がいいの?PLAとの違い
PETGはペットボトルと同じ系統の樹脂で、PLAよりも耐衝撃性と耐熱性に優れています。 PLAだと夏場に車のダッシュボードに置いた造形物が変形しますが、PETGなら70℃くらいまで耐えられます。
耐衝撃性:PETGはPLAの2〜3倍。 落としても割れにくい。
印刷難度:PLAよりやや難しい。 糸引きが出やすいので温度とリトラクション設定の調整が必要。
ニオイ:PLAとほぼ同じでほとんど気にならない。
「PLAだと強度が足りない、でもABSは換気が必要で面倒」という人に、PETGはちょうどいい中間素材です。
PETGフィラメント5製品を比較
| 製品名 | 速度対応 | 糸引きの少なさ(5段階) | 屋外使用の耐久性(5段階) |
|---|---|---|---|
| SUNLU PETG 0.5kg×2色 | 通常速度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ELEGOO 高速PETG | 高速対応 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| eSUN 高速PETG | 高速対応 | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| Creality Hyper PETG | 高速対応 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| B.BAMBOO 高速PETG | 高速対応 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
PETGフィラメントおすすめランキング5選
第1位:SUNLU PETGフィラメント 1.75mm 0.5kg×2色セット

2色セットで0.5kgずつ入っているのが、PETGを初めて試す人にはありがたいです。 1kgを買って「合わなかった…」となるリスクが少ない。
実際に印刷してみると、PLAとの違いがはっきりわかります。 造形物を手で曲げてもパキッと割れずにしなるので、工具入れのフタなど日常的に力がかかるパーツに向いています。

注意としては、0.5kgずつなので大きな造形物を作るには量が足りないことがあります。 気に入ったら1kgの単色を追加で買うのがベターです。
お試しに嬉しい2色0.5kgセット
第2位:ELEGOO 高速PETG フィラメント 1.75mm 1KG

ELEGOOのPETGは高速印刷に対応したモデルです。 250mm/s程度のスピードでも安定して印刷できるので、Bambu LabやCrealityのK1シリーズユーザーに人気があります。
通常のPETGは糸引きが出やすいのが弱点ですが、このフィラメントは糸引きがかなり抑えられていて、後処理の手間が少ないです。 ギアやヒンジなど機械的なパーツを印刷するとき、仕上がりのきれいさに感動しました。

デメリットは、通常のPETGより価格がやや高いこと。 高速プリンターを持っていない人は通常版のPETGで十分です。
糸引き少なめで高速印刷に対応したPETG
第3位:eSUN 高速PETG フィラメント 1.75mm 1KG

eSUNのPETGは耐候性が高く、屋外で使うパーツに向いています。 UV耐性があるので、ベランダに置くプランターの受け皿を作ったときも、3ヶ月経っても変色や劣化がありませんでした。
デメリットは糸引きが多めなこと。 リトラクション設定を5〜6mmと多めにしないと、移動時に糸が目立ちます。 設定を煮詰めるのが好きな人には楽しいですが、面倒に感じる人もいるかもしれません。
屋外パーツに強い耐候性PETG
第4位:Creality Hyper PETGフィラメント 1.75mm 1kg

Crealityのプリンターを使っている人なら、純正フィラメントとの組み合わせが安定します。 K1やEnder-3 V3 SEとの相性が良く、デフォルトのPETGプロファイルでほぼ問題なく印刷できました。

価格は2,000円台半ばで、PETGとしては標準的。 透明カラーの透過度がやや低いのが気になりましたが、不透明カラーなら問題なしです。
Crealityプリンターとの相性抜群のPETG
第5位:B.BAMBOO 高速PETGフィラメント 1.75mm 1KG

聞き慣れないメーカーですが、価格が安くてコスパ重視の人に人気です。 1kgで1,500円前後とPETGとしてはかなりリーズナブル。
高速印刷対応を謳っていて、200mm/sでも層間の密着が保たれます。 ぶっちゃけメーカー名の認知度は低いですが、品質は普通に使えるレベルです。

注意点として、スプールの巻きが少しゆるい個体がありました。 印刷前にスプールを手で回して、引っかかりがないか確認してから使うのをお勧めします。
コスパ重視の高速対応PETG
PETGをきれいに印刷するために押さえたい設定
PETGはPLAより少し癖があるので、最初は印刷が安定しないことがあります。 自分が試行錯誤した結果、以下の設定で安定するようになりました。
1. ノズル温度は230〜240℃が目安
PLAより20〜30℃高めに設定します。 温度が低いと層間の密着が弱くなって、手でパキッと剥がれてしまうことがあります。
2. ベッド温度は70〜80℃
PLAの50〜60℃より高めにしないと、印刷中にモデルがベッドから剥がれます。
3. リトラクション設定は多めに
4〜6mmに設定すると糸引きが減ります。 速度は40〜50mm/sがベスト。 ここの調整がPETGで一番重要です。
PETG+αで印刷がもっと楽になるアイテム
フィラメント乾燥機:PETGはPLA以上に吸湿しやすいので、乾燥機はほぼ必須。 印刷前に2〜3時間乾燥させるだけで仕上がりが全然違います。
デジタルノギス:寸法精度が気になるパーツを作るなら、印刷後にノギスで測って設定を微調整するとクオリティが上がります。

●ミウラユキタカ3Dプリンターやガジェット関連の記事を中心に書いているライターです。 今回はフィラメントメーカーや販売代理店へのリサーチをもとに、PETGフィラメントの特徴と選び方をまとめました。 筆者自身もFDMプリンターでPETGを常用しており、主にスマホケースや工具ホルダーなど実用パーツの制作に使っています。


