ダウンジャケットとは?暖かさを決めるフィルパワーと充填量、表示の読み方と選び方

down-jacket ダウンジャケット
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ダウンジャケットとは、ガチョウやアヒルなど水鳥の羽毛を中に詰めた防寒着のことです。羽毛が空気をため、体温で温まった空気を逃がさないので、同じ厚さのコートより軽くて暖かくなります。タグに書かれた「ダウン80%」「700フィルパワー」の意味が分かると、値段の差がどこから来ているかも読めます。

スポーツメーカーのデスカント、アウトドア誌、クリーニング店の解説など5本を読み比べ、ダウンとフェザーと化繊の違い、暖かさを決めるフィルパワーと充填量、表示の読み方、用途別の選び方、長持ちさせる洗い方と保管まで、初めて買う人が読めば分かるところまで書きます。

  1. ダウンジャケットとは、水鳥の綿毛で空気をためる防寒着のこと
    1. ダウンは水鳥の胸の綿毛で、1羽から5〜10gしか取れない
    2. フェザーは軸のある羽根で、ダウンが偏るのを防ぐ役目
    3. 化繊の中わたとの違いは、水への強さと軽さ
  2. 暖かさはフィルパワーと充填量のかけ算で決まる
    1. フィルパワーは、1オンスのダウンが何立方インチに膨らむかの数値
    2. 550〜650で街、700〜800でアウトドア、800以上で冬山
    3. 数値が高くても、詰めた量が少なければ暖かくない
  3. 表示の読み方は、ダウンの比率とグース・ダックと表地の3つで足りる
    1. 「ダウン80%・フェザー20%」の比率が高いほど軽く暖かい
    2. グースはダックより体が大きく、綿毛も大きいので暖かく、高い
    3. 表地の防風と撥水が無いと、中のダウンの性能は半分になる
  4. 用途に合うダウンジャケットの選び方は、着る場所とサイズで決まる
    1. 通勤や街なら550〜650FPで、スーツの裾が隠れるミドル丈の黒
    2. サイズは重ね着を見込まずジャストで。すき間があると暖かくない
    3. キャンプや雪の地域は700FP以上と撥水、街の日常は軽さより値段
  5. 長持ちさせる洗い方と保管は、乾燥と圧縮しないことが要
    1. 洗濯表示を見て、中性洗剤で押し洗い、脱水は1分以内
    2. 乾燥は3日かけて日陰で、途中で叩いてダマをほぐす
    3. 圧縮袋には入れない。厚いハンガーと不織布カバーで保管する
  6. ダウンジャケットは「羽毛の質×量×表地」で暖かさが決まる防寒着

ダウンジャケットとは、水鳥の綿毛で空気をためる防寒着のこと

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ダウンは水鳥の胸の綿毛で、1羽から5〜10gしか取れない

ダウンは、水鳥の胸のあたりに生える丸い綿毛(ダウンボール)です。羽軸が無いので柔らかく、毛どうしが絡まずに大量の空気を抱え込みます。1羽から取れるのは5〜10gだけで、この量の少なさがダウンの値段の理由です。吸った湿気を外に逃がす性質もあり、着ている間の蒸れを調節します。

フェザーは軸のある羽根で、ダウンが偏るのを防ぐ役目

フェザーは体を覆う羽根で、真ん中に硬い軸があり、両側に毛が生えています。ダウンより保温力は劣りますが、通気性と弾力があり、軸が曲がっていることで中のダウンが1か所に寄るのを防ぎます。ダウンジャケットの中身は、ダウンだけではなく、この2つを混ぜて詰めてあります。

化繊の中わたとの違いは、水への強さと軽さ

見た目が同じでも、中がポリエステルの綿なら「中わたジャケット」で、ダウンジャケットではありません。中わたは水に強く、洗濯が楽で安い一方、同じ暖かさを出すにはダウンより重く厚くなります。タグの「詰め物」欄に「ダウン」と書いてあるかで見分けます。

暖かさはフィルパワーと充填量のかけ算で決まる

フィルパワーは、1オンスのダウンが何立方インチに膨らむかの数値

フィルパワー(FP)は、ダウンの膨らむ力を表す数値です。1オンス(約28.4g)のダウンを押しつぶして放したとき、何立方インチまで戻るかを測ったもので、650FPなら650立方インチに膨らみます。数値が高いほど同じ重さで多くの空気をため、軽くて暖かくなります。

550〜650で街、700〜800でアウトドア、800以上で冬山

フィルパワー 向く場面 特徴
550〜650FP 通勤、通学、街の外出 価格と品質の釣り合いがよく、デザインが多い
700〜800FP キャンプ、ハイキング、旅行 軽くて小さくたためる。高級ダウンの目安は650FP以上
800FP以上 冬山、雪のキャンプ 最も軽く暖かい。900〜1000FPは登山用の最上位

数値が高くても、詰めた量が少なければ暖かくない

フィルパワーは「質」で、暖かさは「質×量」です。800FPでも詰めた量(充填量)が少ない薄手のものは、600FPでたっぷり詰めたものより寒いことがあります。タグや商品ページに「充填量150g」のように書いてあれば量を、無ければ実物の厚みを見て判断します。

表示の読み方は、ダウンの比率とグース・ダックと表地の3つで足りる

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「ダウン80%・フェザー20%」の比率が高いほど軽く暖かい

タグの「ダウン80% フェザー20%」は中身の重さの比率です。ダウン90%以上は最も軽く暖かい代わりに高価で、80%は暖かさと丈夫さの釣り合いがよく日常の防寒に向き、70%以下は安く型崩れしにくい代わりに保温は控えめです。メーカーの解説では、ダウン70〜90%が使いやすい配合とされています。

グースはダックより体が大きく、綿毛も大きいので暖かく、高い

ダウンの取れる鳥は、ガチョウ(グース)とアヒル(ダック)の2つです。グースは体が大きいぶん綿毛も大きく、空気を多くためて暖かく、値段も高くなります。ダックは一般的な価格帯のダウンに使われます。ただし若いうちに採った羽毛は大きさが変わらないこともあるので、鳥の種類だけで決めず、フィルパワーと合わせて見ます。

表地の防風と撥水が無いと、中のダウンの性能は半分になる

ダウンは風が通ると空気の層が壊れ、濡れると綿毛がつぶれて膨らまなくなります。高密度のナイロンやリップストップ生地で風を遮り、撥水加工で雨と雪をはじく表地があって、中のダウンの暖かさが生きます。雨や雪の多い地域、アウトドアで着るなら、撥水加工の有無を先に見ます。縫い目を糸ではなく樹脂で圧着したシームレスダウンは、縫い穴から羽毛が出にくく風も通しにくい作りです。

用途に合うダウンジャケットの選び方は、着る場所とサイズで決まる

通勤や街なら550〜650FPで、スーツの裾が隠れるミドル丈の黒

屋内と屋外を行き来する通勤や通学は、550〜650FPで十分です。丈はショート、ハーフ、ミドル、ロングの4つで、ミドル丈とハーフ丈が仕事と休日の両方で使いやすいとされています。スーツの上に着るなら、スーツの裾が隠れる丈と、スーツに近い色を選び、ステッチの少ないものにするとカジュアルに見えません。

サイズは重ね着を見込まずジャストで。すき間があると暖かくない

ダウンジャケットは体温で温めた空気を中にためて暖かくする仕組みなので、体との間にすき間ができる大きいサイズは、温めた空気が逃げて暖かくなりません。厚手を中に着る前提でも、袖と肩が合うジャストサイズを選びます。

キャンプや雪の地域は700FP以上と撥水、街の日常は軽さより値段

キャンプやハイキング、旅行で持ち歩くなら、700〜800FPで小さくたためるものが荷物を減らします。雨や雪が多い地域は撥水加工を優先します。街で着るだけなら、フィルパワーの高さより、充填量と表地の防風、値段で選ぶほうが満足しやすいです。

長持ちさせる洗い方と保管は、乾燥と圧縮しないことが要

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洗濯表示を見て、中性洗剤で押し洗い、脱水は1分以内

  1. 洗濯表示で水洗いできるかを確かめる。できなければクリーニング店へ
  2. ファスナーを閉じ、襟と袖口の汚れを中性洗剤を含ませたスポンジで軽く叩く
  3. 30℃以下のぬるま湯にダウン用か「おしゃれ着用」の中性洗剤を溶かし、押し洗いする。こすらない
  4. 洗濯機なら裏返してネットに入れ、手洗いコース
  5. 脱水は30秒〜1分。強く絞らない

アルカリ性の洗剤、柔軟剤、漂白剤は、ダウンの油分を奪って膨らみを落とすので使いません。

乾燥は3日かけて日陰で、途中で叩いてダマをほぐす

乾かすのが一番大事な工程です。厚みのあるハンガーに掛けて日陰で干し、半乾きのときに下から上へ軽く叩いて、固まったダウンをほぐします。これを何度か繰り返し、3日ほどかけて中まで完全に乾かします。乾燥機を使うなら低温にして、テニスボールを2〜3個一緒に入れると、ボールが当たってダウンがほぐれます。生乾きはカビとにおいの原因になります。

圧縮袋には入れない。厚いハンガーと不織布カバーで保管する

シーズンが終わったら、完全に乾いた状態で厚いハンガーに掛け、通気性のある不織布のカバーを付けて、日の当たらない風通しのよい場所に吊るします。圧縮袋に長く入れるとダウンの綿毛がつぶれて戻らなくなり、翌年の膨らみが落ちます。ビニールのカバーも湿気がこもってカビの原因になるので使いません。クローゼットには防虫剤と乾燥剤を入れ、隣の服と間隔を空けます。

ダウンジャケットは「羽毛の質×量×表地」で暖かさが決まる防寒着

ダウンジャケットとは、水鳥の綿毛であるダウンにフェザーを混ぜて詰めた防寒着で、暖かさはフィルパワーという羽毛の質と、詰めた量、風と水を防ぐ表地の3つで決まります。街なら550〜650FPでダウン70%以上、キャンプや雪の地域なら700FP以上と撥水、サイズはジャスト、洗ったら3日かけて乾かし、圧縮袋には入れない。この決まりで、ダウンジャケットは5年、10年と暖かさを保ちます。

次にダウンジャケットのタグを見るときは、フィルパワー、ダウンの比率、詰め物の種類の3つを探してみてください。この3つが読めれば、値段の高い安いに納得して選べます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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